「南フランス・バスク地方のニーヴ川と南四国アイランドの野根川を姉妹川へ!」


11月末、巡礼の出発点サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市の市長と面会し、同地を流れる「ニーヴ川」と南四国アイランドの「野根川」を“姉妹川“とする両地域の交流を推進することが内定しました。

日本の川はきれいですが、魚や水棲生物の海と川の繋がりがなくなっています。川が水路化した状態から、川本来の機能を取り戻す活動をWRPは進めています。それを低予算で改修して、地域を活性化する活動をしています。そんななかで、魚が戻れば、地域が元気になると考えました。それがWRPが高知県東部に位置する東洋町とそこを流れる清流、野根川の整備事業と地域活性化に取り組むきっかけでした。

世界のなかで、手本になる地域を調べたら、フランスバスク地方の川が魚道の手入れなど、素晴らしく、内閣府や高知県、東洋町と話し合い、姉妹川提携を申し入れにサン・ジャン・ピエ・ド・ポール市を訪問してきました。

フランス、バスク地方の巡礼宿場町、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市
フランスのバスク地方はピレネー山脈の北麓に位置しています。ピレネー山脈南側のバスク地方と合わせ、7地域からバスク地方は構成されています。昔から独自の言語、文化を持っていて、バスクの人々はフランス・バスク、スペイン・バスクといった区別は持っていないそうです。バスク発祥と言われるものに、ベレー帽や、チョコレートなどがあり、最近ではガトーバスクが日本でも女性のあいだで人気のスイーツになっています。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市は古くから、フランスからスペイン・サンチアゴに向かう巡礼の宿場町として栄えた街で、かの有名なフランシスコ・ザビエルの父方の祖先が住んでいた街でもあります。

ニーブ川支流のベエロビー川のほとりにあるオーベルジュ。地元のワイン、イルレギーで喉をうるわし、鱒のソテーとラムステーキに舌鼓。

丘陵地帯の羊の放牧地

姉妹川候補、ニーヴ川(79km)の支流ベエロビー川(15km)を中心とした3支流
野根川の姉妹川候補としてはニーブ川上流のベエロビー川、ロリバール川、アルネギー川の3支流

野根川の姉妹川候補としてはニーブ川上流のベエロビー川、ロリバール川、アルネギー川の3支流を考えています。この3支流がサン・ジャン・ピエ・ド・ポーの郊外で合体し、そこからニーヴ川になります。この合体するポイントをトロワゾー(Trois –eau : 3つの水)と呼んでいます。そこから上流方面を見上げると、ピレネー山脈に連なる山の頂が白く輝いていました。

トロワゾー(Trois-eau) (右側がアルネギー川、左側がベエロビー川ロリバール川が合体した川)

川の所有者と管理者
日本と異なり、フランスの場合、川の所有者は川が流れる土地の所有者だそうです。そうなるとおびただしい数の川の地権者がいることになります。ただ行政上の責任者は自治体となるので、とりまとめはやはりサン・ジャン・ピエ・ド・ポー市、ということになります。では川の管理はどうか、というと自治体、所有者のほかに関係組織があります。「釣り」に関する組織は、フランスには三つあります。「釣り協会」、「APRN」、そして今回会った
「AAPPMA」という組織で、それぞれ、釣り客から入漁料を取っています。そんななかで、AAPPMAは川に管理や魚のチェックなどを行っており、川の管理の悪いところがあると、所有者や自治体に連絡をし、川の保全に努めています。今後サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市と相互の文化交流を基礎として連携をはかりつつ、川の整備に関してはAAPPMAの知見を参考にしながら、日本の川、そこに住む水棲生物の保護に務めていきたいと思っています。
           堰堤破壊地その1
           堰堤破壊地その2
           歴史を感じさせるニーブ川の魚道

文 WRP  増山哲朗/写真 芳賀元昌

 

Page Top