岩手県・安家川

「カワシンジュガイ」の事前フィールド調査 〜秋の安家川〜 2023年11月6〜8日

安家川のフィールド調査を岩手県立博物館 主任専門学芸員 渡辺修二先生にご参加いただき実施しました。今、絶滅の危機に瀕している安家川の「カワシンジュガイ」の生息状況をできるだけ早く把握し、最良の対策を講じるための予備調査です。
そして、やはり平成28年8月30日に岩手県に上陸した台風10号による豪雨被害の影響は甚大で、上流部の渓相が大きく変化していることも確認できました。地元の方々の取材から、その増水による渓相の変化がいかに激しかったか、伺い知ることができました。

ここは、岩泉町安家支所の上手、川の中流部です。渡辺先生は、急流の岩陰などを丹念に素早く探っていきます。

すると…まずは4個体、単独でポツポツ生息するカワシンジュガイを確認できました。さらに上流に向かうと右岸の砂地に、ご覧のように60個体ほどのカワシンジュガイのコロニーを発見できました♪水温は11℃のポイントです。

まずは、今回のリポート映像をご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=GOi48OO43vk

今回のフィールド調査は、まず全体の把握が主目的で十分な調査ではありませんが、残念ながら最上流部と下流部での生息確認はできませんでした。特に、渓相が激変してしまった安家川の最上流部や折壁川など、標高400㍍以上の一帯では生息の確認ができませんでした。

今後は、渡辺先生のご指導の下、環境調査・底生生物調査・魚類採集調査を進めていきます。森・川・里・海の繋がった安家川。森は水のこと、里は人のこと、素晴らしき水の宝庫「安家川」に見習うべきことは多いと思います。ぜひ、安家川カワシンジュガイPJをご覧いただき、その拡散にご協力いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします.
https://www.youtube.com/watch?v=GOi48OO43vk

Page Top