御処野誠「2016年の野根川を見て(春~初夏Ver.)」

4月、野根川沿いの桜が開花して、恒例の野根川さくら祭りが開催される。
気温も少しずつ上昇し、まもなく稚アユの姿も確認できる季節。今年は河川組合にご協力いただき、鴨田頭首工の水板(プレート)を出来るだけ閉めてもらい、魚道に水が通るようにしてもらった。
稚アユの遡上に問題のある鴨田頭首工だが、それが分かった今年は少しでも遡上しやすいようにまずはできることから行うことにした。

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5月、毎日のように頭首工を遡上する稚アユを確認しに向かったが、肉眼で確認することはできなかった。昨年より明らかに遡上量が少ないと感じた。
同月末に野根川にある4つの人工構造物付近で魚種または遡上、水質の調査を行った。
海洋生命科学部名誉教授の井田先生、植物学者の伴さんにお越しいただき、野根川の現状を調べていただきました。
定置網調査・潜水調査を行い確認された魚種は、

・あめご ・鮎 ・ウキゴリSP ・ウグイ ・エビSP
・オイカワ ・カワムツ ・ゴクラクハゼ ・手長エビ
・ヌマエビ ・ヌマチチブ ・ボウズハゼ ・モクズガニ ・ルリヨシノボリ が確認されました

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源流は徳島県、河口は高知県になる野根川。
解禁前に徳島県の「野根川の自然と水資源を守る会」による、野根川クリーンアップ作戦!その後はウォーターズ・リバイタル・プロジェクト 水谷要さんによる「野根川のいきものたち」講演会。
県境を越えて、野根川を守ろうとする方々にご協力いただきました。

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6月、鮎解禁日 上流部の久尾周辺での釣行
数は少なかったけど、型は良型揃い。解禁日でこのサイズ!これは今後が楽しみ!
梅雨の間はよく雨が降り、水量も豊富でした。
しかし、7月に入り梅雨明けし、晴れの日が1週間ほど続くと、見る見るうちに減水、そして瀬切れしてしまいそうです。
山の保水力がないのでしょうか?

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海は川から、川は山からとも言われます。
川の保全は山から見直さないといけないのかもしれません。

引き続き野根川を守り、野根川を楽しもうと思います。次回は真夏ver.にてご報告します。

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