横山涼子さんレポート!「《ホテル椿山荘東京》水の美しい南四国の美味しさを東京で再現!料亭 錦水 「-南四国の旬- 天然遡上鮎と日本酒を愛でる会」に行って来ました!」


ホテル椿山荘東京の料亭「錦水」にて、2018年8月8日(水)に行われた

一夜限りの特別イベント「-南四国の旬-天然遡上(そじょう)鮎と日本酒を愛でる会」にて

天然遡上鮎を堪能する会席料理、高知を代表する地酒「酔鯨 (すいげい)」のペアリング、高知県野根川の美しい清流のお話など、南四国の自然の恵みを都内のオアシスのような椿山荘で味わい尽くしてきました。

本イベントは、プレスリリースによると

“日本の清流を守る活動”を推進する、NPO法人「ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」とホテル椿山荘東京とのコラボレーションにより実施
「ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」は、高知県野根川、徳島県海部川などの南四国の河川環境の調査や整備を2016年より開始されたとのこと。

当日にご本人から私が伺ったことは

代表の水谷さんがNPO設立の目的として課題にしたのは

しごとを創る→ひとを呼ぶ→まちが活力を取り戻す→しごと・・・という創生の好循環をつくること。

日本の清流は豊かな恵みを次世代につなぐ大切な資源。

ウォーターズ・リバイタルプロジェクトが行うのは

人間と川の密接なつながりが育んだ独自の文化を今に受け継ぐ日本有数の清流を堰堤や魚道の改修により蘇らせ観光やビジネスの資源となる天然鮎などの通し回遊魚の遡上数を増加させていくこと。それが創生の好循環になってゆく

との熱い思いを水谷さんから伺いました。それをすごいスピード感で実現していく水谷代表のパワーはお見事!

 

今回のプレスリリースでも

清らかな水を好み、華麗に泳ぐ姿から「清流の女王」とも呼ばれる鮎。魚類・植生・地質の専門家とともに、川を保全し、海遡上の天然鮎などの遡上環境づくりと同時に、南四国特産品の魅力を発信する地域活性化の活動も実施している

とあり、

まずはその恵みの鮎を大勢の人に食べてもらおうというイベントです。

日本の清流、特にパワースポットの極みの四国の川に元々興味があったのですが、そこに四国の銘酒・酔鯨がペアリングされると聞いて日本酒好きの友人とともに興味深々・ワクワクで参加しました。
会場となったホテル椿山荘東京は、築庭されてから約140年という歴史の中

山手線の都内にありながら広大な深く濃い緑の木々が庭園に生い茂り、自然やホテル内に飾られたたくさんの調度品の数々から日本文化を体感することができる素晴らしいホテル。

長年に渡り「水」にこだわり続け、水質をはじめとした自然環境の整備を行い、庭園内の井戸からは、今でも秩父山系の湧き水が流れ続け、初夏には蛍が飛翔する比類なき場所を提供してくれる。

清流を守り保全して未来に生かすというウォーターズ・リバイタルプロジェクトさんとは水がつなげてくれたご縁・・・とのことで
自然を守り、そして愛でる それを活かすという共通の目的に共鳴し、今回の企画が実現したということです。
繋がるご縁はこうして繋がっていくものなんだなぁ。。。と妙に納得してしまいます。

南四国の天然遡上鮎の旨み×日本酒

料亭 錦水「-南四国の旬- 天然遡上鮎と日本酒を愛でる会」
当日の献立は
【前 菜】 鮎小袖寿司 鮎一夜干し 烏賊と鮎うるか和え
鮎と高知小茄子田楽味噌焼き 南瓜すり流し
【吸 物】 京都愛宕山麓の水を用いて
鮎炙り 枝豆豆腐 小メロン 針人参 茸 柚子
【造 り】 高知うつぼ叩き あじ 本鮪炙り 妻一式
白凝り酢 土佐醤油
【煮 物】 高知米茄子鴫炊き おぼろ昆布 葱 糸賀喜 糸唐辛子
【焼 物】 鮎塩焼き はじかみ 蓼酢
【箸休め】 樹齢百年柚子果汁と日本蜜蜂のはちみつを用いた合わせジュース
【揚 物】 鮎と野菜の衣揚げ 天露 抹茶塩
【食 事】 鮎御飯(国産米)
【止め椀】 けんちん汁
【香の物】 三種盛り
【甘 味】 錦水特製あんみつ 番茶・抹茶寒天 あんこ
桃コンポート ぶどう
きな粉アイスクリーム 黒蜜添えて

と、錦水の前田料理長の渾身の鮎づくし!

こちらが錦水さんの会場のお部屋。

美しい生花に気分も盛り上がりっぱなしです!

乾杯のご発声は「日・出づる東端の町」高知県東洋町の松延宏幸(まつのべ・ひろゆき)町長。

徳島から県境をまたいで高知県安芸郡東洋町に流れる「野根川」

その野根川の再生計画をウォーターズ・リバイタルプロジェクトさんと連携して進めている松延町長。

樹齢100年の巨木からの柚子の果汁と日本ミツバチが集めた天然はちみつのジュースで乾杯!

コースのお料理は

見る目にも鮮やかな前菜からスタート

葡萄の葉とガラス器の美しい盛り付けで高揚します。

素敵な笑顔の酔鯨の森本さんと水谷代表

森本さんからは繊細極まりないお酒造りの秘話やご苦労なども伺えました。

 

コースのお料理のご説明をされる錦水の前田一秀料理長

お造りは、なんと美しい蓮の葉に乗った蓮の花びら仕立てで驚きました!

蓮の花びらは人が触ると花が咲かない・・・と言われているので今までは眺めるだけで、手に取ってみたことがなかったので触って手に乗せて楽しみました。

料亭のお料理はプロの職人さんの技が楽しみですが

お味はもちろん、目にも艶やかな、家では決して出来ないしつらえが醍醐味です。

高知米茄子の鴨炊きも、椿山荘さんの伝統料理!

滋味深い素晴らしいおいしさ

焼き物はもちろん!!

野根川の鮎!!

 

農学博士の高橋勇夫先生のご著書・「天然アユの本」によると

「アユという魚を知れば知るほど、その柔軟性に驚かされる。そしてその柔軟性こそがアユの最大の強みであるように思えてならない」

「日本の川の持っている生き物を育む力というのは私たちが考えているよりずっと大きくて強いのかもしれない」という言葉がアユがどれほど優れた水産資源であるか、日本人の大切な「地域財」であるかを表していると思います。

高橋博士は「アユという地域財を維持するだけでも地域に相当な経済効果をもたらす可能性があり、それに加え環境保全や福祉の分野でも貢献出来るとすれば」と、鮎を地域財として生かすことを提言されています。

「大切なことは天然鮎のような自然からの恵みは流域に公平に分配されるもので、決して誰かが独占できる性質のものではない、公平性が強い資源は流域全体で大切に守り、きちんと後世に引き継いでいきたい」、と述べられています。それはまさに松延町長や水谷代表が取り組まれていることですね!

揚げ物は 鮎と野菜の衣揚げ 酔鯨の万と合いますね~

どのお酒も馥郁と香りがたっていて

どれも甲乙つけがたかったな。ペアリングという提供なのでほんとにどれもお料理とのハーモニーで素晴らしかったです。鮎には日本酒があう!

鮎ご飯と最後は錦水特製あんみつで

大満足。

どの鮎のお料理も違う方法で味付けされて、ひとつとして同じ味はない。

鮎尽くしは素晴らしかったです。

帰りは千鳥足になっちゃいました・・・

野根川で釣ったばかりの鮎の塩焼きを

いつか川原で食べてみたい!!


文/横山涼子

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