高知県東洋町とフランスバスク地方サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市 が友好河川を通じて交流開始。
高知県安芸郡東洋町(松延宏幸町長)はこのたび、フランス・バスク地方のサン・ジャン・ピエ・ド・ポー市(ローラン・インショスペ=Laurent INCHAUSPÉ市長)と河川を通じて両地域の友好関係を深めていく事業に取り組むことを発表しました。
東洋町には日本を代表する透明度の高い清流のひとつで、鮎やアマゴなどが棲息する豊かな生態系を育む「野根川」(徳島県海陽町から東洋町を経て太平洋に流れる全長30Km)が流れ、また、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー市にはブラウントラウトなどが棲息する「ニーヴ・ド・ベエロビ川」(仏南西部バスク地方を流れるニーヴ川の三源流のひとつで、全長15Km)という清流が流れています。
両地域は両川を友好河川と位置づけ、川を通じて文化的、人的、経済的(産品)交流をはかっていくことで合意致しました。両地域には川とその流域の自然と自然の恵みを大切に、長年生活を営んできた歴史があります。
またサン・ジャン・ピエ・ド・ポー市は、スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼のフランス側国境の宿場町としても有名で、この地で休息したのち、巡礼者は難所ピレネー越えに挑みます。日本との縁も深く、キリスト教を日本に伝えたフランシスコ・デ・ザビエル(1506~1552)の父方の郷里であり、また、第二次大戦後、敗戦で打ちひしがれていた日本人を勇気づけた日仏学院院長であったカンドウ神父(ソーヴール・カンドウ(1897~1955))の故郷でもあります。
本事業は7月29日 東洋町と徳島県海陽町とが地域活性化を目的に設立された「南四国アイランド活性化協議会」の活動の一環として、コラボ産品開発事業等積極的に進めていく予定です。
なお、当事業は同町が野根川の再生事業を委託し、観光資源として川を活用し、地域の経済発展に取り組んでいるNPO法人「ウォーターズ・リバイタルプロジェクト」(東京事務所、野根川東洋町支所)が地域企業や住民との連携を基本としながら推進していきます。